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ほうれん草の育て方【冬のプランター栽培にほうれん草がおすすめな3つの理由】

ほうれん草

ほうれん草は冬のプランター栽培におすすめです。ほうれん草は秋蒔きと春蒔きが出来るのですが、春蒔きは夏場の栽培で害虫対策をしっかりしないといけません。

さらに気温が高くなってくると発生する萎凋病(いちょうびょう)などの障害が出やすくなるので春まきよりも、秋蒔きして冬場に栽培したほうが管理が簡単です。

栽培期間は長くなりますが冬に育てた方が良い理由はそれだけではなく、私がほうれん草を秋蒔きで栽培する理由を3つ挙げておきました。

ほうれん草の育て方【冬のプランター栽培にほうれん草がおすすめな3つの理由】

夏はとにかく栽培する野菜がたくさんあるので、ほうれん草を栽培するスペースや余裕がないのが本音ですが、ほうれん草はそれだけではなく冬に育てた方が良い理由があります。

箇条書きしてみると、

【冬の栽培のメリット】

  1. ほうれん草は気温が下がり霜があたると甘みが出ておいしくなる
  2. 冬のほうが病気や害虫の予防対策が簡単(栽培初期の害虫対策のみ必要)
  3. アブラナ科の野菜が多い冬場の畑の輪作に入れやすい

 

以上のは冬の栽培に適している理由で、さらにプランター栽培をする場合のメリットも付け加えておくと、

 

【プランター栽培のメリット】

  1. ほうれん草は浅型の小型のプランターで栽培が出来る(これは小松菜や小カブなどと交互に輪作できる)
  2. 他の野菜と土壌適正酸度が違うので単体で育てられるプランターが向いている(アルカリ性に傾いた土壌を好む)
  3. プランターでは栽培初期の害虫対策(不織布など)がより簡単にできる

この記事は、

”家庭菜園で育てるほうれん草の育て方”

になります。

プランター栽培も畑での栽培も

基本的には変わりませんが、プランター栽培での種まきなどについての特徴は、本文第3章【3.6】あたりに触れています。

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ここからは本題の記事【ほうれん草の育て方】をお楽しみください。

ほうれん草の育て方【家庭菜園の予備知識】

ほうれん草の育て方【栽培の基本情報】

野菜の種類 科目 適正土壌酸度 株間 連作障害 栽培難易度
ほうれん草 ヒユ科 ㏗6.5~㏗7.0 5cm~10cm(条間15㎝~20㎝) あり 輪作期間1年 ★☆☆☆☆

ほうれん草の育て方【栽培の概要】

日照条件 日なたを好む
生育の適正気温 15℃~20℃前後
発芽温度 15℃以上~25℃以下 25℃以上で発芽率が低下
水やり プランターの場合、乾いたらたっぷり水やり 
肥料 20日に1度化成肥料を1握り程度 
種まき時期 3月~5月頃 9月~10月頃
植え付け適期 種まきからの栽培が効率よい
収穫時期 5月下旬~6月頃 10月中旬~2月頃
種まきから収穫までの期間 30日~120日前後
開花から収穫までの期間 開花前に収穫する 

ほうれん草の育て方【植物の概要】

名称 別名など ほうれん草
科目属名  ヒユ科 アカザ亜科 ホウレンソウ属
原産地 中央アジアから西アジア カスピ海南西部
分類 雄雌異株 
樹高  15cm~35cm程度
その他特徴など 葉が丸い西洋種と葉に切れ込みが多い東洋種がある 冷え込むと甘さが増す

 

ほうれん草の育て方【家庭菜園の実践編】

ほうれん草の栽培カレンダー

ほうれん草の土と畑作り

苦土石灰や消石灰で土の酸度を中和する

土壌適正酸度は㏗値6.5~7.0アルカリ性よりの土壌を好みます。栽培の2週間くらい前までに苦土石灰や消石灰をまいて中和しておきましょう。石灰はしっかり入れておきましょう。一般的な他の野菜より多めにしてください。

石灰の中和と同時に化学肥料をまいてしまうと土の中で化学反応を起こして作物の成長に影響を与える可能性があるので、早いうちにまいておくのがBESTです。

堆肥と元肥を与えて土を耕しておきましょう

定植の7日くらい前までに土に堆肥として牛糞や鶏糞、豚糞などを与えてよく耕して、化成肥料を使う場合は元肥として10-10-10や14-14-14などの化成肥料を一株に対して1握り程度混ぜておきましょう。

元肥とは定植前に施す肥料のことで、同じ肥料でも堆肥とは土に栄養を与えてふかふかな土を作るのに適した肥料のことを指します。牛糞堆肥は土をふかふかにしてくれる堆肥としての特徴が強く、鶏糞は堆肥としての力はあまりありませんが、肥料分を多く含んでいます。豚糞堆肥はある意味万能で堆肥としても元肥としても大変有効な肥料です。

ここまでの作業は畑でもプランターでもだいたい同じです。

畑で栽培する場合は畝を作って水はけを良くしておきましょう

堆肥を入れてよく耕したら幅60cm~70cm高さ10cmほどの畝を作ります。畝を作ると水はけがよくなります。

畝ができたらマルチを敷いて地温を上げておきましょう

畑で栽培する場合黒色のマルチを敷いておくと地の温度を上げてくれるので定植後の成長が促進されます。また黒マルチは光を通さないので雑草の繁殖を防いでくれます。値段は少し上がりますがシルバーマルチもあり、こちらはアブラムシなどの光るものを避けて行動する一部の害虫の接近を予防する効果があります。

土の跳ね返りによる病気の侵入を防いでくれるのでマルチは有効で、さらに放置しておくとすぐに雑草が生えて手に負えなくなるので黒マルチは必須です。

 

ほうれん草の種まき

直接蒔く場合は条蒔きがおすすめ 

条間15㎝~20㎝ 株間5㎝~10㎝

条間15㎝~20㎝で溝を作って条蒔きしてください。最終的に株間5㎝~10㎝になるように段階的に間引いていきます。

私はマルチをカッターナイフで横に切って溝を作っています。条蒔きした後はしっかり土をかぶせておきましょう。

プランターで栽培するときはパラパラ蒔き

プランターで栽培する場合は最終的に株と株の間が5㎝から10㎝になることを想定しながらパラパラ蒔きしてください。

パラパラまいた上には土をかぶせておきましょう。

ほうれん草の植え付け

ポット苗を買って苗から育てる場合や、ポットなどで発芽させた苗を植え替える場合の手順はその他の野菜と同地です。

植穴をあける

苗の定植はポット苗植え付け用の器具や球根植え付け用の器具を使うと簡単です。

器具を使ってポットとだいたい同じ深さの植穴を作って植え付けます。

 

植穴に水を入れる

苗を植え付ける前に植穴に水を入れて畝にある程度水分を浸透させておきましょう。適当な量でOKです。こうしておくと定植後の苗が根張りしやすくなります。

苗を植え付ける

水が浸透したら苗を植え付けて、畑の土とポットの土の間に間隔が出来ないようにしっかりなじませておいてください。

 

ほうれん草の株間 

ほうれん草を畑で栽培する場合は株間5cm~10cm取ると良いでしょう。ほうれん草の栽培は種から条蒔きすることがおすすめです。条蒔きして最終的に株間5㎝~10㎝に間引き栽培すると効率よく栽培できます。プランターを使う場合はパラパラ蒔きでOKです。

条間15㎝~20㎝

株間5㎝~10㎝(段階的に間引き栽培)

 

ほうれん草のプランター栽培

プランターの場合はパラパラ蒔き(段階的に間引き最終的に株間5㎝~10㎝程度)

プランターで栽培する場合、野菜用の浅型プランターがおすすめです。

プランター栽培の場合肥料切れや水切れを起こしやすいので気を付けてください。

 

ほうれん草の栽培で重要な防虫作業

ほうれん草栽培には欠かせない要素はいくつかありますが、私が思う最も重要な要素は防虫の作業です。冬場の栽培でも栽培初期はまだ気温も暖かくモンシロチョウなどが産卵場所を探して畑の周りを飛んでいます。苗を植えつけたらすぐにトンネル支柱やダンポールなどの支柱を使って不織布か防虫ネットを張ってください。

すこし面倒な作業ですが、これをやるのとやらないとでは全然結果が変わってきます。苗を植えたらすぐにトンネルで対策してください。トンネルは追肥の時に少し開けたり、株が大きくなって圧迫されるようおになってきたら片方だけ外して解放してあげると良いでしょう。そうしておくと、真冬に雪が降る前にもう一度軽くかぶせてあげることができます。

ほうれん草の追肥

1回目の追肥

1回目の追肥は草丈が5㎝を超えたころに行います。化成肥料か鶏糞役一握り、約50gから70g程度を毎回施肥していくと良いでしょう。条間に軽くまぶしていくイメージです。土となじませておくと肥料の効きが早くなります。

 

2回目以降の追肥

収穫のたびに、だいたい2週間に1度を目安に追肥してください。

プランターの場合株間や株の周りにパラパラまいて軽く土になじませるイメージでOKです。

ほうれん草の水やり

プランターで栽培する場合は特に水切れしやすいので注意してください。表面が乾いたらたっぷりと水やりして水切れをさせないのが栽培のポイントです。

畑での栽培の場合は通常水やりは必要ありませんが、植え付け間際の小さい苗の時や冬場の乾燥時期時期には適度に水やりしてください。

 

ほうれん草の収穫 

ほうれん草は草丈が20㎝~25㎝くらいに成長したものから順次収穫していきます。

はさみを使って根から株を切り離していくとうまく収穫できます。

ほうれん草の害虫 

 

アブラムシ

アブラムシは春から夏の終わりごろまでに飛来して繁殖する害虫で、ほとんどの野菜に被害を与える害虫の代表的存在です。小さな個体が群集している様子がものすごく気持ち悪いと感じる方が多いと思います。

アブラムシの駆除方法

アブラムシにもたくさんの種類がいて、たくさんの種類のアブラムシが寄生します。いずれも株のエキスを吸引し、ウイルス性の病気を媒介するので駆除が必要です。

テントウムシの成虫はアブラムシを食べる益虫ですが、テントウムシがいることはアブラムシもいるということになるので注意してください。

無農薬で栽培する場合はガムテープで除去したり、牛乳を散布して窒息死させたり、木炭や竹炭を作る際に発生する煙の成分を冷却して得られた水溶液である木竹酢を散布したり、黄色い粘着力のある札を作物にぶら下げたり、銀色のマルチや光テープで囲ったり対処の方法はたくさんあります。

冬場の栽培はアブラムシの被害は少なく、秋口の苗がまだ小さいころにトンネル栽培することでアブラムシの被害は抑えられます。

薬品を使う場合はアーリーセーフがほうれん草に対応しています。アーリーセーフは自然由来の成分で構成されているオーガニック薬品です。

 

ハダニ

ハダニはコナジラミやアブラムシと同様に葉の裏などに寄生して樹液を吸引する害虫です。梅雨明けから夏場に多く繁殖して被害を与えます。非常に小さく単体では見つけにくいのですが、数が増えてくると白くカスリ状に見えるので、この時点で被害に気付くことが多いので予防しておくことが大切です。

ハダニの除去方法

ハダニの予防にはアーリーセーフが有効です。1本持っていると便利な薬品です。

 

コガネムシの幼虫

コガネムシの幼虫は土の中で根を食害し最悪の場合全てを枯らしてしまいます。成虫は葉を食害し繁殖も旺盛なので厄介な害虫です。見つけたら捕殺しましょう。

コガネムシの幼虫の駆除方法

耕しているときや掘り返しているときに出てきたら捕殺しておきましょう。

 

ヨトウムシ

アブラナ科の野菜が好物のヨトウムシですが、アブラナ科だけでなく多くの野菜を食い荒らします。

蛾の幼虫ですが昼間は株もとや土中に潜み、夜になると地上に現れます。だいたいは茶系の芋虫で中型から大型です。3㎝くらいから6㎝くらいのところでしょうか。

ヨトウムシの駆除方法

昼間は土中にいることが多いので駆除するのが難しく、また姿が見えないので出没していることすら気づかないことすらあるくらいです。見つけ次第捕殺することがおすすめです。虫の姿がないのに葉が虫食まれている状態を見たら土中にヨトウムシが潜んでいることをまず疑ってください。

ネキリ虫

昼間は土中に潜んで夜になると地表に出てきます。地表の茎をかじっ足り食いちぎったりする害虫です。

ネキリ虫の駆除方法

耕しているときや掘り返しているときに出てきたら捕殺しておきましょう。被害が確認されたときはカブの周りを掘り返して出てきたら捕殺します。

薬品で予防する場合は、ネキリべイトが対応しています。

 

その他の害虫

カタツムリやナメクジなども柔らかい葉を食害します。ダンゴムシも根や茎を食害します。

 

ほうれん草の病気

ここでは代表的なものを記載することにします。病名はたくさんありますが、いずれの病気もかかってしまってからの対応よりも常に予防しておくことが大切です。

予防としては、植え付け前に石灰や有機たい肥を多用して、健全なアルカリ性の土を作ることと、株の風通しを良くして害虫の除去をしっかりすることです。

①有機たい肥や石灰でしっかりした土作り

②剪定で風通しの良い環境を作る

③害虫を駆除してウイルスの媒介を予防する

④オーソサイドやダコニールなどの消毒剤やアーリーセーフやカリグリーンのような自然由来の有効成分を持つ薬剤を使用して予防する。

 

うどん粉病

うどん粉病は野菜だけでなく植物全般に発生するウイルス性の病気で、葉に白い斑点が出て放置しておくと葉が真っ白にうどん粉をまとったようになっていき、いずれ枯死してしまう怖い病気です。ひどいときは隣接する他の植物にも感染して被害を広げる場合があるので早めの対策が必要です。

うどん粉病の対策

うどん粉病が毎年発生するような場合は発生前からの予防が大切です。うどん粉病になる前にアーリーセーフなどの液剤を散布しておくことが大切です。

アーリーセーフとカリグリーンが有効です。

萎凋病(いちょうびょう)

気温が高温の時期に発生する病気です。部分的にしおれて、やがて下葉から褐色に変色し株全体がしおれてしまします。病原菌は糸状菌(カビ)で、土から根に感染して広がっていきます。発病温度は27℃以上で夏場に発生する病気です。

萎凋病(いちょうびょう)の対策

病原菌は土中で蓄積して数年から数十年生き残ります。予防には連作を避けてください。鉢植えやプランター栽培の場合、萎凋病が発生した土は使わに方が良いでしょう。畑などの露地栽培で萎凋病(いちょうびょう)が発生した場合、株は撤去して、薬剤で消毒してください。

ほうれん草の萎凋病(いちょうびょう)にはGFベンレート水和剤が有効です。

 

灰色かび病

茎や葉が解けるように腐る病気で、進行が進むとやがて灰色のカビに覆われて枯死する病気です。高湿で風通しが悪い状態で発生し、病原菌はしおれた過花弁、害虫の食害の跡、チッソ過多により軟弱に育った組織から侵入することが多く、枯れた花をこまめに摘み取ったり殺菌剤を使う場合は、予防として消毒しておくのも有効です。

灰色かび病の対策

先ほども述べたように、風通しを良くして咲き終わった花弁はこまめに撤去することで環境は改善されます。発生した場合は枯れた部分は完全に取り除きましょう。予防にはカリグリーンが有効です。カリグリーンはほうれん草の灰色かび病に対応しています。

 

ほうれん草のコンパニオンプランツ 

ほうれん草と相性のいいコンパニオンプランツ 

ネギ類

ネギ類は夏の高温時に発生する、ほうれん草の連作障害を防止する効果があるといわれています。

葉ネギ

葉ネギはほうれん草の硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)含有量を抑えてくれる効果があるとされています。

ハーブ類と花類

マリーゴールド

線虫よけ効果

サルビア

虫よけ効果が期待できる 

カモミール

虫よけ株を元気にする

ミント

虫よけになる

 

ほうれん草と相性の悪い植物

ほうれん草は他の野菜と適正土壌酸度が違いすぎるので大抵の野菜野菜との相性はよくありません。混植にはご注意ください。

ほうれん草の前作に適している植物 

キュウリ

キュウリはほうれん草の前作に適しています

その他

トウモロコシやマリーゴールドは前作に適した作物です。

ほうれん草の後作に植えると良い野菜

サツマイモやレタス、マメ科野菜などがほうれん草の後作に適しています。逆に、トマトなどのナス科野菜の場合、高温時に発生する萎凋病(いちょうびょう)などの発生原因にもなりかねないので気を付けてください。

今日は最後までご覧いただいてありがとうございます。

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