家庭菜園で育てる野菜として生ニンニクがおすすめです。生ニンニクと言っても通常のニンニクと同じものですが、採ったニンニクを乾燥させずに生のまま食材として焼いたりして食べることです。
通常、にんにくがスーパーに並んでいるときにはすでに乾燥させたものがほとんどです。
ニンニクの育て方【生大蒜(にんにく)の栽培が家庭菜園におすすめな理由】
乾燥させる前の生ニンニクは生産者だけの楽しみで絶品ですので一度試してみてください。栽培方法は詳しく本文に記載しています。
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ニンニクの育て方【家庭菜園の予備知識編】
ニンニクの育て方【栽培の基本情報】
野菜の種類 | 科目 | 適正土壌酸度 | 株間 | 連作障害 | 栽培難易度 |
ニンニク | ヒガンバナ科 | ㏗5.5~㏗6.5 | 条間20㎝~25㎝ 株間20㎝ | なし | ★☆☆☆☆ |
ニンニクの育て方【栽培の概要】
日照条件 | 日なた(半日陰でもかろうじて栽培は可能) |
生育の適正気温 | 18℃~20℃ |
発芽温度 | 一般的に種球から育てる |
水やり | 乾いたらたっぷり |
肥料 | 基本的に必要はない |
種まき時期 | 種球から育てる |
植え付け適期 | 9月下旬~10月中旬ごろ |
収穫時期 | 5月~6月ごろ |
定植から収穫までの期間 | 270日前後 |
開花から収穫までの期間 | 開花する前に剪定する(ニンニクの芽として収穫できる) |
ニンニクの育て方【植物の概要】
名称 別名など | ニンニク 大蒜 |
科目属名 | ヒガンバナ科ネギ属 |
原産地 | 中央アジア 古代エジプト |
分類 | 球根性 多年草 |
樹高 | 50㎝くらい(地上部) |
その他特徴など | 葉ニンニク 茎ニンニク 芽ニンニクなども収穫できる |
ニンニクの育て方【家庭菜園の実践編】
ニンニクの栽培カレンダー
ニンニクの土と畑作り
苦土石灰や消石灰は必要?
土壌適正酸度は㏗値5.5~6.5と弱酸性の土壌を好みます。
石灰は必要です。
家庭菜園のマメ知識 石灰と化成肥料について
消石灰や苦土石灰は植え付けの2週間前までに施肥してください。石灰の中和と同時に化学肥料をまいてしまうと土の中で化学反応を起こして作物の成長に影響を与える可能性があるので、早いうちにまいておきましょう。
堆肥と元肥を与えて土を耕しておきましょう
定植の7日くらい前までに土に堆肥として牛糞や鶏糞、豚糞などを与えてよく耕して、化成肥料を使う場合は元肥として10-10-10や14-14-14などの化成肥料を一株に対して1握り程度まぶしておきましょう。
元肥とは定植前に施す肥料のことで、同じ肥料でも堆肥とは土に栄養を与えてふかふかな土を作るのに適した肥料のことを指します。牛糞堆肥は土をふかふかにしてくれる堆肥としての特徴が強く、鶏糞は堆肥としての力はあまりありませんが、肥料分を多く含んでいます。豚糞堆肥はある意味万能で堆肥としても元肥としても大変有効な肥料です。
畑で栽培する場合は畝を作って水はけを良くしておきましょう
堆肥を入れてよく耕したら幅60cm~70cm高さ10cmほどの畝を作ります。畝を作ると水はけがよくなります。
畝ができたらマルチを敷いておきましょう
家庭菜園の豆知識 マルチの効果について
畑で栽培する場合黒色のマルチを敷いておくと地の温度を上げてくれるので定植後の成長が促進されます。また黒マルチは光を通さないので雑草の繁殖を防いでくれます。値段は少し上がりますが色がシルバーのマルチもあり、こちらはアブラムシなどの光るものを避けて行動する一部の害虫の接近を予防する効果があります。
土の跳ね返りによる病気の侵入を防いでくれるのでマルチは有効で、さらに放置しておくとすぐに雑草が生えて手に負えなくなるので黒マルチは必須です。
ニンニクの場合栽培期間が長いのでマルチをしておくと雑草の繁殖を抑えることが出来るので便利です。土寄せの時には植穴のマルチを少し広げて対応してください。
ニンニクの植え付け
種球の定植
ニンニクの栽培は園芸店で購入した種球の植え付けから始まります。
ニンニクをばらばらにする
買ってきたニンニクは、バラバラにして一つの植穴に1片づつ植えつけていきます。
この1片1片を大きなニンニクに育てていきます。
植穴をあける
ニンニクを植え付ける際は通常、深さ8cm~10cmくらいの穴をあけて、土が3cm~5cmくらいかかるくらいに植えつけます。球根植木を使ったり、もっと簡単に支柱などで穴をあけて植え付けてください。
☆深さは10㎝くらいです。
ニンニクの株間
ニンニクの株間は20㎝程度です。条間は20㎝から25㎝程度取ればよいでしょう。
家庭菜園の予備知識 一般的な株間について
株間は野菜を植え付けるときになやむ要素の一つです。株間は野菜の特性によってさまざまで、だいたいはその野菜の成長の仕方や草丈、横にどれだけ広がるかによって変わってきます。
植物の根張りの広がり具合は、地上での広がりがそのまま地下でも展開されていると考えてよいとされています。要するに地上で横に広がっている枝の先端と同じあたりまで根が張っているとゆうことだそうです。
ニンニクの追肥と土寄せ
追肥は秋に2回、翌年2月に2回、休眠から覚める3月からは2週間に一度の割合で追肥します。
ニンニクが地上に出てこないように追肥と同時に土寄せしてください。
1回目の追肥と土寄せ
1回目の追肥は植え付けから1カ月程度してから行います。
化成肥料などを株もとにパラパラ蒔いて同時に土寄せして土になじませておきます。追肥量1平米当たり化成肥料で120gぐらいを目安にしてください。大雑把(おおざっぱ)に言うと、畳一畳あたり3握りから4握りくらいです。
2回目の追肥と土寄せ
2回目の追肥は1回目の追肥から2週間後に同じ要領でもう一度与えます。
3回目の追肥
成長の様子を見て2月に入るとすぐ、3回目の追肥として今度はより即効性のある液肥を適量与えます。今回は土寄せする必要はありません。
4回目の追肥
3回目の追肥から1週間後にもう一度液肥を適量与えます。このころから休眠状態から目覚め始めるので5回目以降は化成肥料を与えることになります。
5回目以降の追肥
休眠から覚める3月頃からは、2週間おきぐらいで1平米当たり化成肥料で120gぐらいを目安に株元にパラパラ播きして、軽く土寄せしておいてください。以回目の追肥と同じく大雑把(おおざっぱ)に言うと、畳一畳あたり3握りから4握りくらいです。
追肥は栽培の終了まで行います。(2週間おきに同じ要領です)
ニンニクの水やり
地植えの場合は基本的に水やりの必要はありませんが、乾燥した日が続いた時には軽く水やりしてください。どちらかというと水分を好む野菜ですが、水はけを良くしてあげないといけません。
プランター栽培の場合は表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。
ニンニクの芽の収穫と摘芯
ニンニクの摘芯
5月中旬から6月に入るころトウ立ちして花芽が出てきます。そのまま置いておくと養分を取ってしますので肝心なニンニクの球根が肥大しなくなるので早めに摘み取りましょう。横の曲げると簡単にぽきっと折れますよ。
ニンニクの芽の収穫
ニンニクの芽はそのまま食材として利用できます。
ニンニクの収穫
ニンニクは収穫時期の判断が難しい野菜です。土の中でニンニクがどんな状態になっているかは、掘り返してみないとわかりません。
収穫時期と収穫適期のサイン
ニンニクは5月頃までは葉が大きくなり、そのあとからニンニクが肥大します。
5月下旬から6月に入ったころ、葉が黄色く枯れ始めてきたら収穫の適期です。
収穫の方法
収穫方法は簡単で、茎をもって引き抜くと簡単に土から引き抜くことが出来ます。
収穫したニンニクは土がついていますが、葉をニンニクの球根に向かってっ下に剥いていくときれいにニンニクが出てきます。
あまり大きくなりすぎるとニンニクが割れることがあるので気を付けて下さい。
堀った直後のニンニクは最高においしいのでホイル焼きなどにして食べてください。収穫した人だけの楽しみであまりスーパーでは売っていません。
ニンニクの保存方法
ニンニクは保存することが出来ます。通常スーパーなどで売られているのはこちらです。
乾燥ニンニクの作り方
ニンニクを収穫したら皮をむいて根をハサミで切り取ります。次に茎の長さをそろえて吊るしてください。風通しがいいところに吊るして乾燥させると出来上がりです。
適当量を結んだり、編み込んだりして束ねて吊るしておくと良いでしょう。根は早めに切り取ってください。
ニンニクの害虫
ニンニクの栽培で有害な害虫についてお話しします。すべてではないのですが主な害虫と対策を取り上げたいと思います。
アブラムシ
アブラムシは春から夏の終わりごろまでに飛来して繁殖する害虫で、ほとんどの野菜に被害を与える害虫の代表的存在です。小さな個体が群集している様子がものすごく気持ち悪いと感じる方が多いと思います。
アブラムシの駆除方法
アブラムシにもたくさんの種類がいて葉や茎からエキスを吸引し、ウイルス性の病気を媒介するので駆除が必要です。
テントウムシの成虫はアブラムシを食べる益虫ですが、テントウムシがいることはアブラムシもいるということになるので注意してください。
無農薬で栽培する場合はガムテープで除去したり、牛乳を散布して窒息死させたり、木炭や竹炭を作る際に発生する煙の成分を冷却して得られた水溶液である木竹酢を散布したり、黄色い粘着力のある札を作物にぶら下げたり、銀色のマルチや光テープで囲ったり対処の方法はたくさんあります。
手に負えなくなって薬剤の散布を考える場合、アーリーセーフが有効です。
ニンニクにはアーリーセーフが対応しています。どうしても被害がひどく、薬品を使う場合は適量散布してください。
アブラムシ駆除のお方法は別の記事に詳しく記載したいと思いますのでそちらの記事を参照してください。
ヨトウムシ
アブラナ科の野菜が好物のヨトウムシですが、アブラナ科だけでなく多くの野菜を食い荒らします。
蛾の幼虫ですが昼間は株もとや土中に潜み、夜になると地上に現れます。だいたいは茶系の芋虫で中型から大型です。3㎝くらいから6㎝くらいのところでしょうか。
上の写真はさなぎです。見つけたら捕殺しておくと良いでしょう。
ヨトウムシの駆除方法
昼間は土中にいることが多いので駆除するのが難しく、また姿が見えないので出没していることすら気づかないことすらあるくらいです。見つけ次第捕殺することがおすすめです。虫の姿がないのに葉が虫食まれている状態を見たら土中にヨトウムシが潜んでいることをまず疑ってください。
ハダニ
ハダニはコナジラミやアブラムシと同様に葉の裏などに寄生して樹液を吸引する害虫です。梅雨明けから夏場に多く繁殖して被害を与えます。非常に小さく単体では見つけにくいのですが、数が増えてくると白くカスリ状に見えるので、この時点で被害に気付くことが多いので予防しておくことが大切です。
ハダニの除去方法
ハダニ予防にはアーリーセーフが有効です。
コガ
コガの幼虫は、葉の内側を食害します。葉に白色の跡が残っていれば古賀の被害を疑ってください。
コガの除去方法
ニンニクについたコガの除去にはGFオルトラン水和剤が有効です。
ネキリ虫
昼間は土中に潜んで夜になると地表に出てきます。地表の茎をかじっ足り食いちぎったりする害虫です。
ネキリ虫の駆除方法
耕しているときや掘り返しているときに出てきたら捕殺しておきましょう。被害が確認されたときはカブの周りを掘り返して出てきたら捕殺します。
薬品で予防する場合は、ネキリべイトが対応しています。
ニンニク主な病気
いくつかの病気や生理障害ありますがここではかかりやすい代表的なものを記載することにします。いずれの病気もかかってしまってからの対応よりも常に予防しておくことが大切です。
予防としては、植え付け前に石灰や有機たい肥を多用して、健全なアルカリ性の土を作ることと、株の風通しを良くして害虫の除去をしっかりすることです。
①有機たい肥や石灰でしっかりした土作り
②剪定で風通しの良い環境を作る
③害虫を駆除してウイルスの媒介を予防する
④オーソサイドやダコニールなどの消毒剤やアーリーセーフやカリグリーンのような自然由来の有効成分を持つ薬剤を使用して予防する。
うどん粉病
うどん粉病はウリ科の野菜などに多く発生するウイルス性の病気で、葉に白い斑点が出て放置しておくと葉が真っ白にうどん粉をまとったようになっていき、いずれ枯死してしまう怖い病気です。ひどいときは隣接する他の植物にも感染して被害を広げる場合があるので早めの対策が必要です。ウリ科の植物だけでなく多くの植物に発生する怖い病気です。
うどん粉病の対策
うどん粉病が毎年発生するような場合は発生前からの予防が大切です。うどん粉病になる前に消毒薬を散布しておくことが大切です。
予防にはアーリーセーフやカリグリーン、ベニカマイルドスプレーが有効です。
灰色かび病
茎や葉が解けるように腐る病気で、進行が進むとやがて灰色のカビに覆われて枯死する病気です。高湿で風通しが悪い状態で発生し、病原菌はしおれた過花弁、害虫の食害の跡、チッソ過多により軟弱に育った組織から侵入することが多く、枯れた花をこまめに摘み取ったり殺菌剤を使う場合は、予防としてダコニールやオーソサイド水溶液などで消毒しておくのも有効です。
灰色かび病の対策
先ほども述べたように、風通しを良くして咲き終わった花弁はこまめに撤去することで環境は改善されます。発生した場合は枯れた部分は完全に取り除きましょう。予防にはカリグリーンの散布が有効です。
さび病
主に葉に発生することが多く、始めは白い斑点が出来て、やがて盛り上がってきて褐色に変色してきます。最終的にはもりあっがt北褐色部分の表面の皮が破れて中から黄色や赤褐色の粉末が飛び散るようなる病気です。
さび病の対策
さび病の病原体は同じ種類の植物や全く異なる種類の植物にもそれぞれ寄生しながら冬越しして何度も再発生してきます。窒素過多にならにようにバランスよく施肥することを心がけ風通しや水はけの良い環境を作りましょう。薬剤を散布する場合はSTダコニール1000とカリグリーンが有効です。
ニンニクのコンパニオンプランツ
ニンニクと相性のいいコンパニオンプランツ
ニンニクと相性がいい野菜は意外とたくさんあります。
ウリ科野菜全般
ウリ科野菜との混植は害虫を遠ざけるといわれています。
アスパラガス
アスパラガスの立枯病を抑えるといわれています。
ニンジン
病気を減らし互いの生育を助け合う効果が期待できます。
ブロッコリー
病気を抑える効果があるとされています。
ダイコン
病気を抑える効果があるとされています。
カモミール
カモミールにはアブラムシを遠ざける効果があります。
トマト
トマトの混植は、トマトの青枯病や立枯病を抑える効果があるとされています。
ナス
トマトと同様に青枯病や立枯病を抑える効果がありとされています。
いちご
ニンニクは、いちごの炭疽病に対抗する微生物を集めてくれます。またニンニクの強い臭いがイチゴにつくアブラムシを遠ざける効果があるとされています。
ニンニクと相性が悪い野菜
マメ科全般
マメ科の根に共生する根粒菌を遠ざけるため、生育を悪くなる
ハマスゲ
相性が悪い(ハマスゲは最強の雑草の一つです)
ディル
相性が悪い(ディルとはハーブの一種です)
ニンニクの前作と後作に適している植物
ニンニクには連作障害もなく後作や前作に向き不向きはありません。